Cleaner

久しぶりの映画レビュー。
ポスターの通り、雰囲気のある豪華キャスト。
主人公トムはとても変わった職に従事している。
殺人現場や、不幸のあった家屋専門の清掃員。
いつものように殺人事件のあった依頼先で掃除を済ませた翌日、その家の鍵を持って帰ってきてしまったことに気づき戻しに行くと、その家では何事もなかったかのようにパーティが開かれていた。
その後その家の主人が行方不明に。
捜査が進むにつれて、容疑が自分の方に向いてくる。
残念なことにスリル度も感傷度もものすごく中途半端。
トムはシングルファザーで娘と二人暮らし。過去に事件で妻を亡くしている。その事件にも裏があり、どうやら娘は本当のトムの子ではないような感じもしたのだけれど、そのあたりも特に深く切り込むでもなし。
ただ、娘の母親を忘れていしまいそうな自分に対する後ろめたさや、父親をも失くしてしまったらと日々不安に思う気持ちがよく表現されていたことが一番良かった点。
多分アイディアの段階ではそれぞれの登場人物のキャラクター作りは良くできていただろうと想像できるので、それを生かし切れていなかった脚本・演出に問題ありだったのだと考える。
この映画を観てダブったのが、邦画「おくりびと」。

人の嫌がる仕事をしているという点と、周りの人間の理解を得られない点。
あの「おくりびと」での妻や周りの反応が私には全然理解できないんですよね。
何が悪いというのだろう?
「精神的に辛い仕事であろうから無理しないで欲しい」というのならわかるけれど、「あんな仕事」って・・・・
私は数年前に父を亡くしているのですが、その時の納棺師の華麗な手さばきには「ほぉ・・・」と感心したし、自分に酔いしれたような態度には「ププッ」ときてちょっと和めた感じもありました。
ちなみにその魔術師ぶった納棺師にもウケましたが、みんなで「若」と呼んでいた二代目住職は、車高を低くした軽自動車で乗りつけて、アニマルプリントのハンドタオルで汗を拭き拭きお経をあげていました。もちろん坊主頭じゃなく、なんとも可愛らしいお兄さんでした。あ、見た目は背も高くごつい感じでしたが。
話は脱線しましたが、職業差別がまかり通っている世の中は本当に悲しいなぁと日頃思います。
特にスキルや資格のある職業なのに、低く扱われていたりするのを見たり聞いたりすると嫌な気分になります。
とか言いながら、そういう私も、先日有給をとる権利について同僚と話をしながら、
「昼間に数時間のアシスタント業(自分の立場)なんだから、休んだってたいして影響なくない?」と発言。
差別しているのは一体誰だ?!