Shame

自分の生活のペースを保ちたく、特定の異性との関係を築くことのできないブランドン。
そのため彼は性的な繋がりにのみ執着し、自慰も含めてセックス中毒となっている。
そんな彼の元へ自由奔放でいながら依存心も強い妹が転がり込んでくる。
土足で自分の領域に踏み込んで来られ、ペースを乱される彼は苛立ち、益々後腐れのないセックスに逃げ場を見つけ、それでいてそういう自分に嫌気がさして苦しむ。
予想外に良かったです。
マイケル・ファスベンダーが監督のスティーブ・マックイーンとタッグを組んだ作品を見るのは、「12 Years slave」「Hunger」に続き三作目です。この2作は全く好きになれなかったので、今回も全然期待していなかったのですが、結構好きなところのある作品でした。
ファスベンダーがかっこいい&美しい!
はっきり描かれていないのですが、兄妹の関係が性格の全く違う二人、求める片方と避けるもう一方、というだけじゃなくて、ブランドンはシシーのことを妹以上に思っていて、そのことから必死で避けていたり、嫌悪しようとしていたり、すべてがそこに起因して、ほかの女性との関係を築けないでいるのでは、と思うのは勘ぐりすぎなんでしょうかね?
よくわからなかったので、勝手に解釈していいと判断し、そう思って観るとなんだか切なくてね・・・・
妹の歌を聴きながら涙したり、無神経に露出気味でベッドに潜り込んで来られた時に必要以上にカッとなっているシーンなんかが好きでした。

あとは会社の女性と食事に言って、相手を呆れさせる発言を連発して変な間がたくさんあったシーンが面白かったですね。その後、この女性のほうが彼を受け止めようと歩み寄ってくれたところもよかったなぁ。

一方、ファスベンダーが電車の中、職場、どこででもいい女を見かけると「じと~っと」と上から下まで眺めまわし、目線を絶対外さない、という行為をするのですが、なぜか全然いやらしくないのが残念。

カメラマンのせいかなぁ、「シングルマン」を観た時のねっとり感やいやらしさ、ぞわっとした感じがないんですよね。ファスベンダーに色気がないというか、エロさに欠けるのかもしれませんね。
家の中でも一人の時はフリチンでブラブラしているのですが、「かっこいいなぁ」と思うだけで、ドギマギはしませんでしたし。
実は勝手にファスベンダーはゲイだと思っていたので、女性とのセックスシーンに「あ、NGじゃないんだ」とか「結構頑張ってるじゃん?本気で体当たり、みたいな?」とかそういう目線で見ていたんですよね。
それで見終わった後にカミングアウトはしているかなぁと思い調べてみたんですけど、特に official になっているわけでも大方がそう思っているわけでもなかったらしい。え?そうなの?
その過程で、James Franco がこの映画のことを雑誌で批判をしたという話を発見。
作中でブランドンの行為をまるで中毒のように扱っているけれど、あのくらい普通じゃん?ということです。あれっくらいの行為をしている人なんて周りに結構いるよ!と言っていました。
それにブランドンがゲイバーに行ったシーンを「未だにこの設定?いつの時代だよ!」と。看板も出ず、隠れ家的なところで真っ暗な中行為をするなんて時代錯誤、現代はもっとオープンで理解もあるだろうよ、ということでした。
話は逸れてしまいましたが、私の映画の評価は 3.5 out of 5