hinajiro読書録

読書録

Witchcraft for Wayward Girls

hinajiro

 何にも考えずに楽に読めるものを欲して読みました。

 普段なら絶対読まないであろうYAのファンタジーホラーです。

 ただ、設定が実際に1970年代初期までアメリカにあった未婚の母親が送り込まれる施設をもとにしているので興味を持ちました。アイルランドが舞台の作品にはこれまでも何度も触れてきたのですが、アメリカのは初めてです。

 ところ変われど劣悪なコンデションは同じです。

 でもこの作品は対象年齢が低いからなのか、生まれてくる赤ちゃんは取り上げられるのですが、確実に良い家庭(?)に引き取られ、施設に送られるようなことはなかったのですね、そこが事実はどうだったのか少し気になります。

 それと若い少女たち対象の施設なのですが、彼女たちにとっては職員は極悪非道なのですが、客観的にみると施設長をはじめとするスタッフ、ソーシャルワーカー、医療スタッフ、それぞれが彼らなりに自分の責任を果たしていて、そうひどいわけでもなく描かれている感じがしました。

 実際そうではなかったようです。

 作者の後書きにこうあります。 


Whether girls had been raped or sexually abused, believed a promise that wasn’t kept, didn’t have access to contraception, or simply didn’t know it existed, they were told that getting pregnant was all their fault. Doctors and social workers labeled unwed mothers “neurotic,” newspaper columnists suggested they be housed in Alcatraz, and politicians blamed them for everything from high taxes to crime to the collapse of Western civilization.


 酷い話です。

 それと同じく後書き中のここ。


 A childless middle-aged man is probably the last person who should write a book in which every character is pregnant, but I had the help of a crew who coached, consulted, and guided me; shared their birth stories; and did their best to keep me on the right path


 実際読んでいると、作者が男性だということをすっかり忘れてしまっていました。登場人物のほぼ全員が女性なのとオーディオブックで読んでいたのも関係するかもしれませんが、それにしてもよく描かれていたと思います。

 オーディオブックは、私は1.8倍速で聞いていたので、すごくスリルもあって楽しめたのですが、読後に通常のスピードで聴くと驚くほど気怠い感じでした。できる限りスピードを上げて聴くことをおすすめします。


 7 out of  10

Witchcraft for Wayward Girls (English Edition)
Witchcraft for Wayward Girls (English Edition)
Berkley
Digital Ebook Purchas


×

非ログインユーザーとして返信する