ロバのシルベスターと魔法の小石

ロバのシルベスターはかわった小石や綺麗な小石を集めるのが大好き。
夏休みのある日、シルベスターは真っ赤に光った素敵な小石を見つけます。それは願いが叶う魔法の小石だったのです。
心やさしいシルベスターは両親やお友達にも使わせてあげようと思い、急いで家路につきます。
ところが道中ライオンにばったり!慌てたシルベスターはライオンに食べられないために、なんと「岩になりたい!」とお願いしてしまいます。
ライオンには食べられずにすんだけれど、さあ大変。元に戻ることができないんですもの。この魔法の石は触れていないと効果がないんです。
元の自分の姿に戻るには、一つしか方法がありません。
そう、誰かが「この岩がロバになれ」と願ってくれるしかないのです。
そんなチャンス、本当にあるでしょうか。
我が家の Nancy と Captain R、最初の魔法の小石を見つけたシーンでは、期待に胸を膨らませていたけれど、岩になって「戻るための方法」を考え始めた時には二人とも眉間にしわを寄せていました。色々知恵を絞って考えるけれど、なかなか答えが見つからない。私が唯一残された方法を読み上げた時には無言・・・
シルベスターの両親は一晩寝ないで待ちました。お父さんは心配で心配でしょうがなく泣いているお母さんを励まし続けます。次の日には気を取り直して近所に訪ねて歩く夫婦の姿、警察に届ける夫婦の落ちくぼんだ目、とても痛々しいです。
そしてシルベスターが岩になったまま、秋になり、やがて冬になります。
岩になったシルベスターも期待することに疲れ、希望を失っていきます。
Nancy と Capatain は絶対ハッピーエンドだと信じているけれど、なかなかその兆しが訪れないことに焦ってきます。普段なら待てずに後ろのページを先にチラ見しようとする Captain はなんだか知りたくないような気配ですらあります。二人ともひたすら無言・・・
春になり、お父さんはお母さんを元気づけようとピクニックに誘います。
その時の二人の歩く姿も本当に悲しいのです。目もすっかり輝きを失い、姿勢もした向きがちで。
もちろん、このお父さんの思いやりがとても素晴らしい結果をもたらします。
そして最後は期待通りハッピーエンドなので、心からホッとしました。お父さんも、お母さんも、シルベスターの目も魔法の小石なんかよりキラキラ輝いていました。
魔法なんてなくても、大切な家族がいればそれでいいじゃない?
それにしても、正直言って、読んでいて辛かったです。目もヒリヒリしてくるし、なんといっても息苦しくなっちゃって。(今書いていてもちょっと息苦しい・・・)
子供たちの不安な顔を見ながら読むのもなんだかなぁ。
私の感想はこんな感じです。