hinajiro読書録

読書録

The Crying Game

hinajiro

 テレビでBritish Films Seanson というのをやっていて、英国映画が自動的に録画されます。大半ががっかりすることにギャングものだったり陰気臭いインディで、正直うんざりし始めていたのですが、「これはなかなか面白いじゃないの!」と思ったこの映画は、あとで調べるとニール・ジョーダンの作品でした。やっぱり彼の作る空間が私は好きみたいですねぇ。
 主演は私の中では「アイルランドのジェフリー・ラッシュ」ことスティーブン・レイと、我が家ではツルベと呼んでいるフォレスト・ウィッテッカー(若い!)共演の作品。

 英国軍に仲間を捕えられたIRAメンバーは、仲間の釈放を求め、軍人としてアイルランドに来ていたジョディ(つるべ)を人質にとる。
 見張り役になったファーガス(スティーブン)は、なんとか自分を奮い立たそうと無理して明るくふるまいおしゃべりをするジョディのペースに乗せられてしまう。。三日間共に過ごした彼らは距離を縮め、やがて友情のようなものを感じ始める。

 前半半分は人質となったジョディと見張りのファーガスの二人の密室会話劇のような作り。後ろ手に縛られ椅子にくくりつけられ顔には袋をかけられているジョディは、自分一人のために政府がIRAメンバーの解放を承諾するはずもないし、もはや逃げることは不可能だと諦めている。そこでファーガスに自分の死後に一つだけして欲しいことがあると頼み込む。
 かたやファーガスは人質には余計な口をきいてはいけないとはわかっているし、仲間との間に揺れつつもついつい彼の魅力にひかれていく。
 ここらへんのセリフ一つ一つ、間の置き方、二人の表情、どれをとっても素晴らしい。
 ユーモアも結構あって、例えば、後ろ手に縛られている人質をトイレに連れていく時、どんなことになるか想像してみてください。その他にもクスッと笑える場面がチラチラあります。そうじゃなくっちゃねぇ。

 後半は、ジョディとの約束を果たすため、ファーガスはロンドンに出かけ、ある人物と出会い、関係を深めていく話。
 
 これ以上の感想はヤボなんで、止めときます。アカデミー賞脚本賞を獲っています。

 4 out of 5 

 スティーブンの良さは言うまでもありませんが、つるべって「King of Scotland」で初めて認識したけれど、若い時からなかなかいい役者だったんだなぁ、と思いました。


その他に観た映画:

「Huge」

 コメディアンを目指す男二人が苦戦している話。
 そうそうたる顔ぶれの英メジャーコメディアンたちがカメオ出演していますが、まともにセリフがあった大物スターはタンディ・ニュートンのみ。アメリカ人の役。またまた「あ、あんたねぇ!」とつっこみたくなるよう、大袈裟なアクセントを堂々と披露していて、ふざけているか馬鹿にしているかのどっちかにしか見えない。以前「ファットボーイ」ではワーキングクラスの英語をこれまた「やりすぎ」ちゃって、「・・・・・あんた、やっちゃったよ・・・」という感じだった。彼女には無理して幅のある女優を目指す必要はない、ということに気づいて欲しいものである。
 2 out of 5 気になったのはタンディの発音だけ

「Kill List」

 これはもうとことん気分が悪くなる殺し屋とカルト宗教ものの映画でありましたが、夫婦喧嘩のシーンなんかは案外いい見せ方をしていて、その他も癇に障るところを上手くついてくる脚本で決して悪い作品ではないという感想。
 2 out of 5 後味は最高に悪いです。

「Training Day」

 デンワシとイーサンホークの刑事ものですが、何度見始めても途中で眠ってしまうんですよねぇ・・・・
 昔大人気だった「羊たちの沈黙」は原作も読んたのに全く良さが分からずじまいでしたが、ジョディフォスターの上司役をしていたグレン・スコットがカッコよかったことだけ印象に残っていました。年老いてもカッコいいままでこの映画にも出ていたのですが、彼の顔はどうしても覚えられないですねぇ。えっと、それくらい。
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