The Beach

私はどうやらダニー・ボイル作品が好きなようです。「Shallow Grave」「Trainspotting」はまぁまぁとして、「A Life Less Ordinary」「28 Days Later」「Millions」「Slumdog Millionaire」と、それほどたくさんの作品は作っていないのに、どれもこれも好きなんですよねー。
私は映画を観るのがずい分昔から好きなわりには、監督さんについては全く知識ゼロだったんです。知っていたのはスピルバーグ、ルーカス、スコセッシ、コッポラくらい。最近になってようやくぼちぼちわかるようになってきて、相性が悪いのはソダーバーグとか。でもこんな風に「好きな監督」というものが現れるとは、しかもそれがダニー・ボイルというのが自分で意外です。
この作品もかなり評判が悪かったようですが、私はそう悪くないと思いました。
どうしてこうも世間の評価と私の評価は違うんでしょうねー、なんかやだなー。先日私が力強く RUBBISH だと断言した「In Bruges」は Rotten Tomatoで80% positive だったそうで、賞レースにもバンバン参加。一方こちらの「The Beach」はたったの20%positive でディカプリオはラジーにノミネートされていたそうです。
ディカプリオの演技も、私は結構良いと思ったんですけど・・・・特にいっちゃってる時の目の寄り具合とか。
映画のできや演技どうこうじゃなくて、単にディカプリオに対する反発が映画の評価につながってただけじゃないの?と思うけど。
今さら内容を紹介するのもなんなので、私の好きなシーンを一つ。
ホテルの小窓みたいなところで、ロバートカーライルとディカプリオが会話するところ。
ロバートのイカレた男の演技はいつもながら強烈ですが、それに対応しているディカプリオの笑顔が面白い。
設定では「こいつイカレテやがる」と笑っているのだとは思うのですが、多分ロバートのアクセントが本気で聴きとれなくておかしくて苦笑しているのではないか、と私は感じたわけです。同じ英語でも、Scottish や北のアクセントはアメリカではサブタイトルがつくときもあるって聞いていますし。
原作者はやはり私の大好きな「Lord of Flies」の影響を受けてこの作品を書いたようですね。人間の醜い部分を浮き彫りにしている点で共通点がありました。原作がか映画かはわかりませんが、あれほどのインパクトはありませんが。
そして主人公が一緒に行ったフランス人カップルの女性の方とくっついてしまったのは、映画オリジナルだったようです。原作ではフレンチの男の子の方の人の良さが最初から出ているため、彼女への思いは秘めてはいるものの、彼を裏切りたくないということで、最後まで何もないままだったようです。原作のままの方が良かったんじゃないのかなー、なんとなく不自然で中途半端だったんで不必要だと思いました。
それから、主人公はEnglishだったので、ダニー・ボイルは最初ユアン(Scottishだけど)を起用したのだけれど、どうも喧嘩別れしたみたいで、急遽ディカプリオに変更になり、出演料のお金の工面にちょいと苦労したそうです。
余分にお金を出したのに評価が低くて、原作者にも申し訳なく思うだろうし、なんだかふんだりけったり、確かに特別良い作品だとは思いませんが、私は普通に楽しみました。