hinajiro読書録

読書録

Mortal Engines シリーズついに読了

hinajiro

 一巻を読みだしてから1年半がかりで読み終わりました。
 このシリーズは本当にジャンルもセッティングも全然好みではなかったけれど、グイグイ引き込まれ、泣きまくり、結局のところ夢中になってしまいました。
 最終巻は最初の200ページになかなか乗り気になれず、横目で見ながら手に取るのを躊躇することが何度も。延滞に次ぐ延滞の末、試練のように自分に鞭を打ちながら読み続けると・・・・・
 結局はいつものように没頭して読みました。

 この物語の始まりはロンドンでした。Mad Scientists の愚かな試みが失敗し、新兵器の爆発により壊滅してしまうのです。
 生存者もおそらく残っていないであろうロンドン。何年もの間放置されていました。
 ところが少数ながらも生き残った者がいて、その市民全員が力を合わせてロンドンを再建させようとしている、というところが最終巻の重大なテーマでありました。
 心を一つに自分にできる限りのことをしてロンドンの再建に貢献しているのです。私たち日本人は思いが重なりますね・・・・・
 ロンドン出身のトムも偶然にもロンドンに戻ることができて、街の復興の一役を担いたいと強く思うのですが、エンジニアとしてはちょっと力不足。周りにやんわりと「新しい博物館のための資料を集めと整理をする中心人物となってくれ」と核となる仕事からは外されます。ボランティアを申し出るにしても、自分の能力を見極める必要があります。能力以上のことをしようとすると返って迷惑になってしまうのですよね。
 今回は激しい戦闘シーンがあって、興味のない私でもドキドキしながら読んだのですが、何度も試験飛行に失敗したけれど、最後に市民全員の気持ちに応えて無事ロンドンが飛び立って行ったところには本当に感動しました。(移動都市なのです)

 それなのに、現実のロンドンは・・・・・
 この本を読み終わったと同時に暴動が始まって、やるせないったらありません。
 作品中、暴力で目的を解決しようとする都市や政府は結局惨敗します。たとえ確固たる主張があったとしても、それを訴えるやり方を間違えれば上手くは行きません。結局暴力では何も変えることはできませんでした。
 最後に勝ったのは、平和を願う心と、市民が力を合わせることと、そして続く世代の未来を守りたいという願いでした。

 
 なんか中途半端にレビューは終わりましたが(笑)、さて、次に読む本を紹介します。
 自意識過剰?の私はこう考えていました。
 家ではこれ。

 今はなんとなく自分のもつ考えとそう違っていない「モラル」とか「正義」とかそういうテーマのものを読んでいたい。そういう意味でフィリップ・プルマンなんかだとスカッとしそう。
 宗教がかっているので癒しになるかも、いや、待てよ、プルマンに癒しを求めるのはおかしくないか?
 何にしろ外で「宗教的な本」を読んでいると勧誘されかねない。案外きっぱり断れずに何十分も話を聞かされてしまう私。外出先でこれを読むのは避けたい。
 それで外出先ではこれ。

と、思っていたのだけれど、今現在、黒人差別の話を読んでも、気持ち良く受け入れられないかもしれない。不必要に距離を置いて読んでしまいそうな気がする。本に対してフェアじゃないと考える。
 そういうわけで、この本はしばらく手にしないことに決めました。
 
 プルマン本に集中します。メアリーとジョセフの間に生まれた子供が双子だった、という話。今のところとても読みやすいです。これは私にとって初の児童書ではないプルマンです。大人を対象とした場合にプルマン節がどのように利いているのか楽しみです。
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