(500) Days of Summer

5 out of 5
って、いきなり評価から。
ずい分評判の良い映画だったので、どうかな・・・と少し身構えてしまいましたけれど、これは、すっごく良かったぁ。
設定、脚本、演出、もちろんどれも素晴らしかったけれど、登場人物のキャラクター設定が一番魅力的でしたよ。
主役の男女がね、女の子の方は自己チューで気分屋で相手の気持ちを振り回すようなタイプの子なのかなと思ったけれど全然そんなこともなかったし、男の子の方もどれだけウジウジしていて鬱陶しいタイプなのかと心配していたけれど、ギリギリのところで抑えてある絶妙なキャラクター。それに加えて兄貴の相談相手の妹ちゃんのえらい大人びたアドバイスも何とも言えなく良い。友人たちがあまりおせっかいじゃないところも好き。
だってねぇ、最初に「これはあくまでフィクションであって、知った様な名前やキャラが出てくるかもしれないけれど、それは偶然だからね」とお断りの言葉がきて、その後女性の実名+Bワードでしたから、どんだけ根に持っていて、彼女のことは悪く描かれて男の方はねちっこいキャラクターになっているのかって当然不安になりましたもん。それが案外さわやかな感じでねぇ・・・・・上手すぎるよ、ここら辺が。
ちなみにこの映画はあまり興行収入を期待していなかったみたいです。予想外の大ヒット作品のことを Sleeper Hit と呼ぶんだそうです。
まだ見ていない方には断然お薦め。
さて、この先観賞済みの人限定。

私の好きなシーンは月並みですが、IKEAデート。とにかくキュート!
次に好きなところは、やっぱり最後のベンチのシーンですねぇ。
1人の生活が充実しているから彼氏なんていらない、愛なんて存在しないわよ、そんなもん幻想!と言いきっていたサマーが電撃婚。「わけがわからないよ」というトムに
It just happened とサマー。
だから何が happened なんだよ!と詰め寄るトムに
Something I had never been sure about with you.
ちゃんとしたセリフは覚えていないんですけれど、feeling という言葉を使わずにグサッとくることを言いました。彼女の正直でズルイところのないところや偽善者ぶらないところが好きではありましたが、さすがに「あんた、そりゃ、あんまりだよ」と画面に向かって呟いてしまった。
ここで特に好きだったのが、サマーが「傷つけてごめんね」とか「私のせいで」みたいなことを決して言わなかったところ。それでいて「運命的な出会いは存在する」というトムが正しかったってことはきっちり伝えたところがねぇ・・・素敵。
それ以上にトムの一言一言の間の取り方、一つ一つの表情が素晴らしかったぁ、やるなー、JGL(勝手に略)。
彼くらいの「薄い顔」をした役者さんは「クセのある役」をやりたがる傾向にあるけれど(イーサン・ホークとかさ)、是非とも今回のような「普通の青年役」もこれからもやって欲しいものです。
あそこでトムの手を握ったサマーに、「あんた、この期に及んでまだそんなことするか!」と思いました?
私はあれは絶対アリだと思いました。するでしょ、きっと、みなさん?(笑)
ところで最後のオチがいまいちわからなかったんですけど。
サマーの次にたまたまオータムという女の子と知り合ったってだけのオチなのか、それとも、運命だのなんだの言っているけれど、結局のところ特別見た目の可愛い子に惚れやすいだけの奴だった、ってことも含まれているのか・・・・