hinajiro読書録

読書録

Michael Collins

hinajiro

 アイルランドの独立戦争、Treaty(英愛条約)、アイルランド内戦をテーマにした作品。
 独立戦争のリーダー、そしてチャーチルと条約を結んだ人物マイケル・コリンズを主役にたてた物語。

 イングランド、アイルランド、双方大量に死者を出し、やっとの思いで手に入れたのは本当の意味の独立ではなく譲歩案。
 それまで一つになって戦ってきたメンバーが、完全独立を手に入れるまで戦い続けたい者と、これを初めの一歩として受け止め少しずつ進めていこう考える派に分裂してしまう。
 戦いの矛先はイングランではなく、元味方に向いていく。

 評判通りとても良かったです。
 アイルランドの独立運動をテーマとした映画はどれを見てもやるせなくて気持ちが重たくなるけれど、観てよかったと思わされるものが多いようです。
 以前に観たのはキリアン・マーフィー主演の「The Wind that shakes the Barley」。こちらは政治に直接かかわっているというよりはもっと一般のIRAメンバーをメインに描いたものですが、かなりヘビーな内容で終わり方もどうにもこうにも悲惨でかなり引きずります。
 興味深いのは、マイケル・コリンズが treaty を推進した側からの視線で描かれているの対して、キリアンの方の作品は「完全独立」のために戦うことを選んだ側からの視線で描かれていること。どちらも目指しているところは同じなのに、と思うと本当に辛くなりますね。
 興味のある方には両方観ることをお薦め。ただし立て続けに見ると、かなり気が滅入りますのでご注意。
 
 4 out of 5
 
 マイケル役の若いリアム・ニーソンが存在感たっぷりでカッコいい。彼のコッテコテのアイリッシュアクセントの英語に感動すらしました。
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